はいさい、
トリプル台風で3連休は微妙な予報。月曜日鳥取は無理ですが、土日は行けそうです。※雷さえなければ!!
今回は勢いに任せて「シゴオワダイブ」を試してみました。
??シゴオワダイブって??
それは「仕事終わりダイビング」のことです!!
「今日シゴオワダイブ行こうぜ!!」とは要するに仕事の後ダイビングに行こうということ。
特に今回は「シゴオワミッドナイトダイブ」。
エントリー22:20~エグジットは1:00。
この時間帯のダイビングは私も超超々久しぶりです!!
生き物オンリーで楽しんできました。
なんか面白かった写真。
何が面白いのかは冷静になると分かりません。
閑話休題。
ここからはナイトで撮ったマクロたちをお楽しみくださいm(__)m
初っ端見つけたのは初見の①「コヤナギウミウシ」。
ミノにはない先のとがった突起が特徴的ですね。
これこそ「イガグリ」に見えるウミウシなのですが、すでにとられてしまっているのが惜しいところ。
②「サラサウミウシ」。
よくよく見ればベニテングタケのような危うさがあります。
③「フタスジミノウミウシ」。
もはや常連になったウミウシです。
「アリモウミウシ」とミノの配色は同じなのですが、触角の色から見分けることが出来ます。
参考までに過去の写真です↓↓
「フタスジミノウミウシ」は触角がオレンジ色。
「アリモウミウシ」は触角が黒色と白色です。配分は個体によって差が大きいです。
④「セスジミノウミウシ」。
ピントドンピシャではないのが惜しいですが、構図はめちゃくちゃ良い感じです。
スーパーサイヤ人の髪形を模したみたい。笑
⑤「サガミミノウミウシ」。
この子は海藻の奥深くに居たので全体を撮影することはできませんでした。
なので証拠だけです。
ノンダイバーからすると意味不明な写真だと思います。笑
➅「ミノヒラムシ」。
背中のブツブツがウミウシチックですが、その特徴を冠して「ミノ」なのでしょうね。
「ニセツノヒラムシ」から検索していってたどり着きました。
前回は名前が分からなかったのですが、他のウミウシを探している時に偶然発見。
ネズミと言われればネズミに見えなくもない??
⑧「ツルガウミウシ」。
「世界のウミウシ」では大瀬崎と八丈島の写真しかありませんでしたので、もしかしたら鳥取初確認かもしれません。
最初二次鰓に気付き、何だろうと思っていたらよくよく見るとウミウシが。
大きいサイズだったので見つけた時の感動はそこまでありませんでした😅
あと、3個体ぐらいいたので。笑
前回見つけた⑨「チゴミノウミウシ」。
真っ白な個体とピンク色の個体がいます。個体差でここまではっきり色がわかれるのは珍しいですね。
モコモコしすぎて頭の特徴が全く見えません・・・。新たな名前付いてくれないかな~~。
⑩「ウスイロウミウシ」。
外套膜内側が水色になっているのでシロウミウシではありません。
よく似てるんですけどね~~。
⑪「シロウミウシ」。
よく見るやつですが、この個体は外套膜の内側に雪の結晶のような模様があります。
しかし「綺麗とか美人なタイプではないけれど~~」。
壁に食い込む個体をよく見る⑫「サガミイロウミウシ」。
もっとふんわりした個体を撮りたいです。笑
⑬「アオウミウシ」。
ちょっとずつ扱いが雑になってきました。笑
閑話休題。
「サラサエビ」。
よくよく見ると小さなエビがウニの周りでぴょこぴょこ跳ねています。
サラサエビの小さいのか、それとも違うのかな。
カイメンの上に乗るのは⑭「ミヤコウミウシ」の幼体。
極小個体で、大きさは5㎜ほどでした。小さな個体ですが、違和感に気付けるのが嬉しいです!!
ちなみにこのウミウシはカニが被ったカイメンの上に乗っています。笑
こちらは顕微鏡コントロールのズーム。(何倍かは忘れた・・・)
TGでないと撮れない個体です。
⑮「ハクセンミノウミウシ」。
数個体見つけたので前回は気付かなかっただけかな。
「ニセ」や「モドキ」もいるそうで、奥の深いウミウシです。
頭の赤い斑点がネンドールみたい。
⑯「シロイバラウミウシ」。
この子も前回も見ています。よく見れば2個体いますね。夜はよく見るのに日中はこの海藻を見ても全く付いていません。どこに行ったのか、ホント不思議なものです。
⑰「ツメウミウシ」も夜は簡単に見つかるんだけどな~~。
最初は激レア!!と興奮したウミウシも、今では見たい人がいれば見せられる存在に。
見たい人連絡ください!!
⑱「ヒラムシ」。
名前は不明ですが、ヒラムシの仲間です。
なんで目に付いたのかは分かりません。
⑲「ツルガチゴミノウミウシ」。
先週はいなかったのに一体どこから湧いてきたのか・・・。
みんなでせっせと卵を作っていました。
探せば探すほど見つかる⑳「ムカデメリべ」。
写真は地面にへばっている状態です。
体も半透明でなかなか撮るのが難しくて・・・。夜は普通に見れるのでまたチャレンジしていきたいです。
㉑「マダラウミウシ」。
大きなマダラウミウシはいつも見るものよりも赤色が強いですね。
ライトをしっかり照らせば内臓まで透けて見えそうです。
小さな㉒「チギレフシエラガイ」はウミウシに良く似た生き物です。
違いは触角と二次鰓の有無。(生物学的には相違点はほかにもあるのでしょうが・・・。)
2本の角の生え方が全然違います。
この画像だと見にくいですが、ウミウシは上に向かって、フシエラガイの仲間は前に向かって生えています。
㉓「ドーリス上科の仲間」
詳しい種名までは分からないものの、おおよそのところまでは分かりました。名前はまだない。「アオサメハダウミウシ」だったらめちゃくちゃ嬉しかったな。笑
㉔「ヒメメリベ」。
背中の羽が黄色く縁取られていたらヒメメリベ、と見分けております。
あと茶色っぽ個体が多いのかな。
学名はメリべ・パピローサ。
前回は全身が撮れなかった㉕「エダウミウシ」。
今回はちゃんと出てきてくれてました。こうやって見ると二次鰓の位置めちゃくちゃ前ですね。そうとすると、このウミウシは足の長いスタイルの良いウミウシということですね。
㉖「ヒメチシオウミウシ」。
もう砂被っちゃってつかみどころの分からないウミウシだったのですが、詳しい人に聞くと一発で分かってしまうようです。
聞くと背中の黒くなっている部分が「ヒメチシオウミウシ」の特徴なのだそうです。経つに3つ並んで、そこに突起があるみたいです。
㉗「スベスベジョオウミノウミウシ」。
またハクセンいる!!と思って撮ってみると別のウミウシでした。私が今までに見たウミウシの中でもトップクラスに名前が意味不明でかつ長いです。
スベスベと言えば「スベスベマンジュウガニ」が思い付きますが、こちらは特徴を名前にしているので納得です。
似た種で「ジョオウミノウミウシ」が居るので、そちらに寄せて名前を付けたようですね。鳥取にいるかな~~。
㉘「シラユキウミウシ」。
白い体地色に外套膜の黄色、触角のオレンジ色が特徴的なウミウシです。本当は背中にオレンジ色の小班があるのですがこの個体はありません。
しかしほかの特徴が一致するので合っていると思います。
イロウミウシの仲間は白い体地色+αのウミウシが多いので覚えるのが大変です。
こちらはウミウシではないのですが、名前が判明した㉙「オトメガサ」。
何ともうまく表現できないのが悔しいです・・・。本当は貝の中にヒラヒラを収納しているのかな。だとすれば収納上手ですね。
そして最後は㉚「サンシキウミウシ」。
こちらも特徴が全くつかめず同定は諦めていたのですが、詳しい人に聞くと判明しました。しかし確実ではなく、サンシキウミウシかその仲間と言うことでした。
背中のブツブツの特徴は一致するので多分合っているのだと思います。
鳥取のウミウシ論文でも紹介されていたので、一応いる種なのでしょう。
あとウミウシとなると顕微鏡でバチバチに撮りたいところなのですが、同定の難しそうなウミウシは体全体の写真も残しておくべきですね。次回に生かしますm(__)m
ということで鳥取のログ91でした!!
シゴオワミッドナイトダイブで到着時にはくたくただったのですが、これだけ見れると来た甲斐があります。ウミウシ他ヒラムシや貝も合わせると合計30種。(実際はもう少し見ていますが・・・。)
行く度に生き物を更新してゆき、本当にポテンシャルの高い海だと実感しています。
結構重労働なので毎週毎週行くには相当なヤル気と元気が必要ですが、気が向いた時にはまた潜りに行きたいと思います。
あ、今回潜りに行くときは鳥取の海上保安庁と田後漁業組合に連絡してから入りました。内地には内地の作法がありますし、この素晴らしい海、私も気持ちよく堪能したいので。またよろしくお願いいたします。
帰り道はさすがに眠すぎたのでパーキングエリアで車中泊。家に帰ったのは午前8時でした。
テント泊も考えたのですが、山陰ジオパークの海岸沿いは寝泊まりだけだとしても不可能と言うことでした。
ではでは!!